ケニア産ゴールドシーンサファイア

こんにちは^^


新作のご紹介からたくさんの

お越しをいただきまして誠にありがとうございます


今回はレアストーンが多いので言いたいことも沢山あるのですが

本日はさっそく

皆様も気になっているであろう

ケニア産ゴールドシーンサファイアにつきまして

ご紹介です

2009年に市場に現れ

2015年にJournal of Gemmologyでも掲載紹介され

GIAに認定された新種のサファイアになります

2016年に世界のハイブランドCar〇ier社が宝飾で使用して

一気に知名度と人気が高まりました

日本では採掘先の方とお知り合いという1社のみ独占仕入れという形態になっている

ようで、故に現在、希少かつ高価な石になっています

弊店が今回仕入れることができたのは海外の展示会で販売されたものを

仕入先が手に入れることができたという石です


調べれば調べるほど色々な意見がある石で

私自身も仕入れから時間をかけて慎重に調べて石を見て

今回の販売に至りました

以下個人的見解も含みますし、諸々分からない点がそもそもあることですので

(もしかしたら私の勉強不足もあるかもしれません)

「ふーん」「へぇ」と思って読んでいただけるとありがたいです

(時間経過とともに新たな論文などが出ますと

書いてあることに相違が出てくる場合もございます

歴史は動きますので、あくまで現時点での・・・ということになりますので

ご理解くださいませ)


GIAという機関は(私もそこで資格を取得しておりますが)

世界的な宝飾機関で鑑定などもそこが権威をもってされています

そこにしかない恐ろしく高価な機械などで時間をかけて成分を調べて

慎重に鑑定・議論をされるため、新種認定されることはめったにありません

ゴールデンシーンサファイアについて書かれた論文がこちら


結果、ケニア産は他の地域産出のものとは異なるものという認定がされたわけですが


しかし、近年

「待った」をかける人達が続出


新種認定されると一気に石の価値が高まります

高価で希少な石というのは、それだけ採掘鉱山の価値も上がるので

例えば似た石をその名で流通させる人も増えます


実際にスターサファイアの研磨深度を深くして

スターが出ない位置まで削ってゴールドシーン風にしている石も見ましたし

ケニア産以外でもゴールドシラーのでるサファイアは確認されているので

それ以外の地域での石もゴールドシーン、ゴールデンシーンという名前で

流通されていたり

新たにゴールデンサファイアという名前をつけて流通させていたりします


ちなみに一昨年くらいに新しく発足したGIATOKYOの方が

ケニア産ゴールドシーンサファイアについての論文を昨年発表されて

他地域との違いが本当にあるのか

起源決定についてはより深い研究を・・・という問題提起もされています

その論文はこちらです

(が、今のところGIAから新種認定の訂正などもされていません。

ケニア産のみゴールドシーンサファイアという見解に現在も変更はないようです)


私個人的に言うと

正直両方わからんでもないという感想です


先にも書いたように一つの地域だけ鉱山だけからとれるサファイアを

新種としてしまうと「一強」になってしまって、そこだけが儲かってしまうんですよね

そして、希少性も高まり高価な石になってしまう

他に似たサファイアが発見されていなければ全然良いのでしょうが

他の産地のゴールドシラーが出る地域にしてみれば「え?なんで?うちは?」

ってなるでしょうし

「え?スターサファイアだって似てるんですけど?!」ってなってくる

明らかに違う鉱石であれば納得ができても、違いは?差は?

となると、そりゃあ地中にある成分の細かな組み合わせで成立しているわけですから

よほど特出した成分が含まれているわけでは無ければ

すごく微妙な差しか出てこないのでは・・・とも思います

見た目も変わらないのであれば、これは希少で、こっちは大衆的

という線引きが謎になってしまいますよね


というわけで、すごくデリケートな問題を含む石ではございます^^;

今後より希少になるのか、大衆的になるのかはわかりませんが

現在のところ流通量はごくわずかです


ただ


ただですよ


私から言うと、石の価値(値段をつけなきゃいけないから避けられませんが)

は人間が決めているだけのもので

石は何の責任もなく、地球に育まれて地表に出てきているわけです


目の前にある石を見ると、自然と答えが出てくるようなと思いました

そこは価値はどうあれ自分が心を動かされるかどうかですよね


実際、他の産地の石やスターサファイア削った石と比べて

個人的には正直全然違うと感じております

手元に届いたときに、驚きました

シラーが出る石は色々ありますが


ケニア産のゴールドシーンは石に深みがあるのです

あくまで、私の目の前にある石の比較のみとなりますが


シラーの出方が

ケニア産以外の石は表面的、どちらかというとラブラドライトなどの

シラーに近いタイプなのですが

ゴールドシーンは奥から出ているような感じで

ブラックサファイアなんですけどブラウンにも感じられる

とにかく不思議な印象です


それからシラーの粒子がシルクサテンのように細かくてなめらか上品です

鉱石由来によるクラックも見られますが

手元で見る印象が本当に異なるので

是非気になる方はお手元で見ていただきたいなと思います


海外展示品の仕入れで国内の仕入れ先を通っていないため

今回これでもお安めに出ておりますが

高価な石にはなってまいります

数は少ないですので是非ご覧ください

清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで今回仕入れました^^;

良い石はすぐに売り切れてしまうから、迷う時間もなかったんですけど


中々目にすることもできない石になります

お楽しみいただければと思います


石のサイズは3種類です


上品な雰囲気でお楽しみいただけます

全体数でいうと数に余裕がありますが

サイズ別にはMサイズが一番少なめです

せっかくの石ですから、全部お嫁ちゃんにもらっていってほしいのですが

多分、数的に長くはお店で販売されるのではとも思います

是非、検討していただければ嬉しいです


来週も三連休あるのですね

だんだんと気温も下がるそうですので

どうぞご自愛くださいませ

素敵な秋の始まりとなりますように


Silvia de atelier

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